小さいころから知っているお客様でしたので、発病を知って私も大変ショックを受けました。
お母様と一緒に相談をして、当店でウィッグをご用意させていただきました。
今回病気のこと・ウィッグのことをお母様に伺いました。
-白血病を発症したのは何歳ですか?
中学1年生の時です。
-お医者様からはどういった説明があったのですか?
これからの治療方針を詳細に教えていただきました。
治療に使われる薬の種類や、投薬のタイミング、副作用のことまで。
-脱毛の説明も?
はい。大変ショックを受け、人前で涙を見せた事のない娘が、
治療を受けたくないと大泣きして・・・。
-投薬を始めると脱毛が?
脱毛には個人差があるそうですが、娘の場合は入院して2ヶ月ほどしてから脱毛が始まり、1週間ほどで一気に抜けてしまいました。
シャワーを浴びると洗面器いっぱい髪の毛が抜けました。あとドライヤーで髪を乾かすときに抜けましたね。
抜けた髪の毛を、娘に見せるとショックを受けてしまうと思い、なるべく見せないようにしていました。
-強い抗がん剤を使わないといけませんからね。
幸い腎臓や肝臓などの内臓に異常が無かったので抗がん剤治療は順調に進みました。
-そして退院ですね。
退院が決まった時は大変うれしいかったですが、同時に社会復帰への不安も大きかったです。
病院の中で守られていた娘が、退院した後、周りのささいな言葉で傷つくのではないか・・・
-退院前に当店でウィッグを準備されました。
はい、娘の髪の毛は、肩まであるとてもきれいな黒髪でした。
用意していただいたウィッグは本当に自然で、ウィッグとは気づかない姿を見て、退院後への不安が一つ解消されました。
-今、髪の毛はどんな状態ですか?
長さはベリーショートくらい。クルンとしていて、色は茶色ですね。
-4月からは中学3年生ですね。
あと1年ウィッグで生活して、高校入学のタイミングで自毛デビューできればと考えています。
-今は普通に生活されてますか?
自転車で元気に登校しています。病人扱いすると怒られます(笑)
あと娘から「あの時ママおかしかったよね」と言われました。看病していて私自身もだいぶ追い詰められていました。
それを見抜かれていたんだなと・・・
今は毎朝、娘が登校していく姿を見るだけで幸せです。
娘は凛として前を向いて退院できたと話されていました。
そのお話を聞き大変うれしかったです。
娘さんは小さいころから私がカットをしていたため、髪の毛の質や髪形を理解していました。
おかげでウイッグを脱毛前の髪型に可能な限り再現できました。ウィッグは脱毛前の髪型に近づけることが出来ます。ですので、がん治療の方針が決定した後、治療開始前に、ご相談にいらしてください。
お客様に最適なウィッグ選びをサポートさせていただきます。
2018年2月 【治療開始】 白血病と診断され入院。
2018年6月 【一時退院】 当サロンにてウィッグを作成。
2018年9月 【退院】 退院前にウィッグの引き渡し。病院内で使用開始。
2018年10月 【学校へ復帰】 ウィッグを使って登校。